小さな植木 ~small plant~

我が家の植木たちは今、こんな様子です。

色づくナンテン

9月です。予報ではしばらくは暑さが続くそうですが、それでも朝晩はだいぶ気温が下がるようになってきました。とはいっても、まだ紅葉には早いと思うのですが、小さなナンテンは、すでにきれいな赤い色になってきています。

ナンテン

8月22日の記事の小さいほうのナンテンが最初に赤みを帯びてきて、早いなあと思っていたのですが、地植えのナンテンは、まだみどりみどりしています。さらに、鉢植えのものでも、ぜんぜん赤くないものもあります。日当りの関係でしょうか。

ナンテン

葉の色のきれいさに見とれていたら、さらに葉の付き具合のバランスの良さにも感嘆。先のほうの一枚と、その下の左右の二枚の配置や大きさ、さらにその下との間隔、絶妙です。自然、というのが美しいのですね。

ハナキリンの花

ハナキリン。植木鉢にぎゅうぎゅうに詰まってしまったので植え替えをしました。剪定した先のほうを試しに挿しておいたところ、さっさと開花。強いぞハナキリン

ハナキリン

下の写真は植え替え前のものです。植え替え剪定後は、見た目がよろしくないので撮っていません。

ハナキリン

ハナキリンは寒さに弱いというので、冬の間は暖房している部屋に入れていますが、そのため真冬でも咲いています。花期がいつからいつまでといいがたく、一年中、といってもいいくらいです。大きな花でそんなに長く咲かれても、ちょっとうるさいかもしれませんが、この小ささですと愛らしく感じます。あ、花びらのように見えるのは「苞」で、花自体はその中にあるものなので、それはそれは極小の花。何色の花、と聞かれたときは、どう答えましょうか。まあ、とりあえずは、赤い花、ということでよろしいでしょうか。

ちなみに、「かわいい花(?)には棘がある」ということで茎(というか枝というか)には、かなりとがった棘があります。軍手でもグイとはつかめませぬ。さらに、茎を伐ると白いミルクのようなものが出るのですが、これには毒があるのだそうです。念入り。
「おおこわ!」です。ふふふ。

名称不明なのでとりあえず「つるっと」と「ギザギ~ザ」

昨年の秋、実生チャレンジャーの私は、マツやモミジ、ドングリの他にも、いろいろな種を蒔きました。植木鉢が足りなくなって、地面に直に蒔いたものもありました。

名前がわかるものは小さいプレートを付けたりもしたのですが、そもそもなんの種なのかわからないままに蒔いたものもあり、さらに、春になって発芽して植え替えたり、何も出てこないなあとあきらめてしまったり。結果、これはなんだったかしら、というものがいくつかできてしまいました。下の二枚の写真は、その不明のもの。

名称不明

名称不明

センダン(栴檀)とライラック、ナナカマドは蒔いたけれど発芽が確認できなかったもの。その中のどれかなのか、あるいは、なんだかわからないまま蒔いたものなのか。そもそも、小さい植木鉢に植え替えたものは、普通の成長よりは小さめになるわけで、判断も難しいかもしれません。まあ、それでも、十分にかわいらしい葉が出て、元気にしているので、これはこれでよし、としています。

とりあえず、上の方は「つるっと」、下のほうは「ギザギ~ザ」とでもよんでおきましょうか。猫でいえば、白い猫に「シロ」、黒い猫に「クロ」と名づけるような感じで。

ナンテン(南天)=難転

ナンテンは、難を転ずるに通ずる、とされているそうです。縁起担ぎで、我が家の玄関には地植のものがあります。根本の方の小さいところを植木鉢に入れたら、ちゃんと根付きました。

ナンテン

写真のものは、同時に鉢に入れたものの中で一番小さく、鉢の大きさは径2センチほど。

鉢の大きさと葉の大きさは、たいてい比例して育つようで、とくに新芽がでたばかりの春先は、小さい葉がそれはそれは愛らしく。

しかし、今は八月の盛夏。葉が赤みを帯びてきたのはどうしたものか。この鉢に限らず、他の鉢も同様です。玄関の地植のほうも確認を、と思っていましたが、今日はあいにくの荒れ模様の天候でしたので、確認に至らず、です。

初夏には白い花が咲き、秋には赤い実を付けるのですが、はたしてこのサイズでもそれが可能かどうか。無理、かなあ。

実生のマツ

昨日は実生のドングリとモミジをお目にかけましたが、今日は、マツです。

マツ

昨年のちょうど今頃、敬老の日のプレゼントに松の盆栽を、というネットマガジンの広告を見ました。いわゆる盆栽ではない小さい松が、それはそれはかわいらしく思いました。インターネットでいろいろ見ていたら、松ぼっくりから種が取れて、それを蒔くと発芽する、ということを知りました。実生です。

9月にカサの開いていない松ぼっくりをとってきて、乾燥させると、カサが開きそこから種が取れることや、蒔き方や蒔く時期なども、ていねいに解説してくれているサイトがあります。

マツの種

本来は3月に蒔いて、気温の上昇と共に発芽、となるようですが、種採取後にすぐに蒔く「とりまき」にチャレンジしてみました。「松の種を蒔く時期を待つことが出来かねて」。アナウンス部の練習ではありませんが。あはは。

マツの発芽

ミズゴケに種を蒔いてリビングで管理。だめかなあと思った頃に「もやし」のような芽が出てびっくりでした。ひと月くらい過ぎてからのことです。発芽後は、頭にかぶっている種の皮(帽子みたい)がとれるまで10日くらいかかりました。針のようなマツの葉がふっくりふくらんで来る様子は、本当にかわいらしく、いつ帽子を脱ぐのかと…。

帽子を脱いだあとも、しばらくは帽子の跡がついていて「~」状になっています。だんだん直線となり、その後は真ん中からさらに葉が出てくるのです。

モミジ同様に結構な発芽率で、「子ども松林」となりました。その様子は、また、今度。

ドングリとモミジ

昨年の秋から「実生(みしょう)」を始めました。今日の写真は、ドングリとモミジ。

ドングリとモミジ

ドングリとモミジと書きましたが、種類はわかりません。図鑑などで見た「感じ」では、コナラとヤマモミジかなあと思いますが、確信なし、です。

大空に向かってすくすくと伸びているメタセコイヤユリノキは、気持ちも大きくなるようでいいなあと思いますが、手の中に納まりそうな小さな植木もとても魅力的だ感じています。毎日水遣りをして、芽吹くのを待ったり、伸びすぎた枝や茂った葉を切っていいかどうか迷いつつエイッとハサミを入れ、その後の成長を心配したり。小さい小さい楽しみに浸っています。

しかし、ねえ。なんといってもウキウキ弾みそうに楽しかったのは、この春。発芽するだろうか、するとしたらいつなのか、と待ちかねて発芽の兆しを見つけ、毎日目に見えてぐんぐん大きくなっていった頃です。なにしろ初めてのドングリ・モミジの実生でしたので。Webサイトや書籍で情報は得ていたものの、我が家ではどうなのか、今年の気温は、ドングリの状態は、モミジの種は、など、やってみないとわかりませんね、と感じていたのです。

それが、春めく陽気とともに、ひとつ発芽すると、あれよあれよという間にどんどんとかわいらしい双葉が出てきて、そのうれしかったこと。今思い返しても、にっこりしてしまいます。

モミジの発芽

上の写真はモミジの双葉から、本葉が出てきたときの様子です。植木鉢は見る間にぼうぼうになっていったのでした。発芽率はもしかしたら100パーセントに近い状態だったかもしれません。

その後、根が安定した様子を探りつつ植木鉢に植え替えましたが、小さいまま育てたいもの、ちょっと大きくしたいもの、地植えで思いのたけ、という分け方で、どれもそれなりに成長中です。地植えのものはもう30センチ以上になっています。

成長の具合によって、手当ても異なります。今は最初のころのワクワクはなくなったものの、これからどうなっていってほしいのか、行く先を考えつつながめています。なんとなく、子育てにも似ているような。